アレクサのある生活 ファミリー編
アレクサの楽しい活用をご紹介したいなと勝手に本を執筆していたのですが、書きたいことを書いたところで、編集が面倒になってしまい、ほったらかしになってました汗
第1章に書いていた小説調の仮想人物の暮らしをこちらに書いてみます。
アレクサの言葉がわかりやすいようアンダーラインを引いています。
また、アレクサに関係するところは下線を引いています。
このファミリー編のモデルは、アレクサンタ家です(デフォルメしてますが)
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1−1 共働き子育て世帯 まゆみかずやと子供たち
(平日の朝・夫かずや編)
月曜日の朝。カーテンから漏れる柔らかい朝日に促されるように、僕は気持ちよく目覚めた。ザーッザブン、、、、自宅はマンションの6階、海のそばでもないのに、静かに波音が聴こえている。
目を閉じると、波打ち際で真っ白な水しぶきが穏やかに立っている情景が浮かび、まるで大好きな海岸で寝てしまったところを波音に優しく起こされたようだ。
あくびをしながらリビングに移動すると、今日の天気とニュースが流れてきて、ぼーっと聞きながら、朝の支度に取りかかる。
まずは、昨日稼働させておいた食洗機内の食器を収納棚に納めていく。
それが終わると、洗濯乾燥が終わってほんのり温かさが残る衣類をたたみながら、洗濯機の真向かいに配置した衣類タンスに収納する。
この2つは、かずやの朝のルーティンだ。
ちなみに、風呂掃除は昨夜のシャワーがてらに済ませてある。
この後、まゆみが起きてくる頃には朝食の準備に入るのだ。
「えっと、今日の予定は・・・」と思っていると、
ニュースの後にアレクサが今日の予定を教えてくれた
「今日の予定は、10時から取引先との大事な商談です。母親の誕生日です。」
そうだな、商談が成功したら母に電話しよう。
ちょっと照れくさいけど、お祝いの言葉の後には「おかげさまで今日も家族みんな、元気に生きてるよ」と伝えよう。
そう思うだけで、なんだか気が引き締まる。
おっと、そろそろ子供達が起きてくる頃だ。
アレクサからラジオ体操第一が流れてきた。遠い昔の小学生時代の夏休みを思い出す。
やらない日もあるが、今日はやっておこう。朝から適度に体を動かすのは気持ちいい。
子供達も起きてきて、眠りまなこで体操している。
ラジオ体操の曲の後に、自動で、妻の好きなクラシックが静かに流れる中 、ストーブで有名なアラジン社のトースターに食パンを3枚並べ、空いたスペースにベーコンと生卵を割り落とした鉄板を置く。
ダイヤルを回して待つこと3分、パンはこんがり焼き色がつき、見事な目玉焼きとベーコンが出来上がった。そうして一度に出来上がったベーコンエッグトーストに、ミニトマトと牛乳を添える。粉チーズをふりかけてそれをほおばり、半分に切ってやった子供たちの分の食事の補助をする。
コーヒーを飲みながらテレビのチャンネルを回していると、「あと10分で出発です」とアレクサに促された。
10分あれば余裕だな、とばかりに、夕食の支度に取りかかる。
冷蔵庫から、妻が昨晩多めに切っておいてくれた野菜と冷凍肉を取り出し、カレールーとともにホットクックに放り込み、18時半に出来上がるよう予約ボタンを押す。たったこれだけで帰宅後の夕食の準備完了だ。
「みなさん、いってらっしゃい」
「アレクサ、いってきます。」
その声と同時にテレビが消え、エアコンも止まり、静かに流れていたクラシック音楽も止まった。ドアを出たら、鍵も自動で施錠された。
そして、無人になった我が家では、1時間後にはルンバが動き出して、家中を綺麗に掃除しておいてくれる。
そう言えば、妻はもう一台、今度は拭き掃除をしてくれるブラーバがほしいと言っていたな。子どもたちが小さい内は床が汚れる頻度も多いから、今度のボーナスでの候補に入れても良いと思う。
外はいい天気だ。さて、今日も1日頑張ろう。
かずやは澄んだ青空を眩しげに見上げると、コンクリートジャングルにところどころ自然を残す木立の中を、柔らかに差し込む朝日に清々しさを感じた。そして元気一杯の子供達を自転車に乗せ、保育園へ向かった。
保育園の先生に我が子を託すと、かずやは再び颯爽と自転車を漕いで会社に向かう。
気持ちは既に今日の大事な商談に向かっている。一層、気を引き締めて、スーツの襟を正した。
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(平日の夜・妻まゆみ編)
今日もよく働いたわ!早くかわいい子供達に会いたい。
保育園に登着すると、「ママー!」と子供達が飛びついてきた。先生が今日も元気に過ごせたと教えてくれた。
2人を自転車にのせ、帰宅を急ぐ。日が暮れようとしていて、空や雲が赤みがかっていて美しい。
一方、地表の空気は生温く、ジメッとしていて、じわりとかいた汗で服が体にまとわりつく。
子供達の荷物も抱えて玄関前までくると、スマートキーが作動し、自動解錠した。荷物で手が塞がってる中、鍵を取り出さなくていいのは本当にありがたい。
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ドアを開けると、玄関の灯りが自動で灯り、さらに最近買ったバリ風の間接照明が、足元で素敵な陰影を落としながら、自動点灯した。
なんだか照明に帰宅を歓迎されているようだ。
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また、外の空気とは違いカラッと乾いた冷気が肌に触れ汗が引いていく。
毎日帰宅時間の30分前にエアコンが稼働するように設定していて、快適に保たれた我が家が迎えてくれるのだ。
さらに今日は、ホットクックに出来上がったばかりのカレーのスパイシーな香りが漂ってきて、嗅覚を刺激する。
今朝けんじがセットしておいてくれたものだ。
「ただいまー!お腹すいたー!」
部屋はいない間にルンバが掃除してくれて、埃1つない。こないだすり減ったタイヤを交換し、フィルターやローラーなどの付属品も取り替えたルンバは、新品に戻ったように元気に働いてくれている。
我が家の大事なハウスキーパーさん、毎日文句も言わずに働いてくれるのだから、そのメンテナンスはお安いものだ。
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寝室か書斎で、たまに中から自らドアを締めてしまい、迷子になることもあるが、今日は家中満遍なく動き回り、埃を吸い取ったようだ。
リビングのじゅうたんについたルンバのタイヤ跡と埃でいっぱいになったダストボックスから、その様子が見て取れた。
一仕事を終えたルンバは、今日もよく働いたと言わんばかりに、誇らしげに充電ステーションでお休みしているようだった。
「アレクサ、ただいま」そう話しかけると、部屋のメイン照明が点灯し、天気予報が流れた後、ジャズピアノの音楽がBGMとして流れ出した。
「すぐご飯にしようね!」代わる代わる手を洗い、息子が明日の準備をはじめ、娘がそれをじゃましている。そんな日常の風景を横目に、炊きたてのご飯をよそい、できたてのカレーをかけ、レンジでつくっておいたゆで卵と、ほうれん草のおひたしを添えた。
まるで家政婦さんが直前まで全部やっておいてくれたみたいだわ。
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子供達はお腹ペコペコ、あっという間にかずや特製ホットクックカレーを平らげた。
食洗機に食器を並べていると、お風呂が沸きましたとお知らせがされた。お風呂に入るわよ。そういうと、食後にYouTube をみはじめていたはやては渋々服を脱ぎ、洗濯機に着ていたものをいれていく。
ひなた娘もそれを真似してTシャツを脱ごうとするが、まだ1歳半、うまくいかない。まだまだ小さいその体に比して大きな頭にひっかかって、顔だけ服に埋もれている。そんな姿も愛おしい。
服の脱ぎ着の手伝いが必要なのも、それができるのも、自分でできるようになるまでの、ほんの1、2年のこと。今だけの特権と思うと、少し面倒だなと感じる気持ちはふきとび、切なくなった。
お風呂に入りながら、息子のはやてに今日の保育園の出来事をきく。
今日は月に一度のサッカー教室の日だった。
習い事でサッカーをしているはやては、クラスのみんなより上手にボールを蹴ることができ、大活躍だったようだ。
はやてくんのおかげで圧勝だったと友達が言ってくれたと自慢げに話してくれた。
夢中になれるものがあることは、年齢関係なく、人を成長させてくれる。素晴らしいことだ。
体を洗い、ひのきの入浴剤を入れた湯船に浸かると、今日の疲れが全身から湯に溶け出していく。
子供達が騒がしく、好きなだけゆっくりとというわけにはいかないが、狭い風呂に体を寄せ合いながら、束の間の癒しを感じる。
脱衣所に置いてあるアレクサに呼びかけ、「アンパンマン」の曲を流してもらうとまだ話せない娘もリズムにのって体をゆらし、ノリノリだ。
風呂内の防水スピーカーの電源を入れると、自動でアレクサと接続され、狭い風呂中に音楽が響き渡る。
ハヤテは風呂の壁に水で貼り付けた路線図レジャーシートに新幹線を走らせていた。
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夫のかずやも帰ってきた。「おかえりー!ご飯ありがとう。」
かずやも自分で仕込んだカレーを美味しそうにたいらげ、使った食器を食洗機に並べし、スイッチを押した。
こちらも子供達が自分で洗濯機に放り込んだ汚れ物を確認して、いま使ったタオルも入れ、スイッチを入れた。壊れてしまって買い替えたばかりのドラム式洗濯機は、洗剤自動投入式だ。
ほんの一手間だが、それがあるかないかは、疲れた心を軽くしてくれる。
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今日の家事はこれで終了。あとは家電さんたちに働いてもらおう。
そうそう、ひなたのオムツがきれかけていた。「アレクサ、オムツ検索して」
先日買い足した画面付きのアレクサにそう話しかけると、「検索しています。。。。。こんな商品が見つかりました。」と発声したあと、画面には、数あるオムツの中から、先日注文した商品が、価格とともに一番に表示された。再注文の表示をタップして、オムツの購入を完了した。
いちいちスマホで検索しないでいいのはありがたい。
8時からは、家族団欒の時間。時間の到来とともに、アレクサが自らメイン照明を落として、間接照明を点灯してくれた。部屋の照度が落ち、なかなかいい雰囲気で、入眠準備も兼ねている。
「はやてくん、今日のミッションだ」
アレクサに促されたはやては、専用の学習タブレットで、今日のミッションである、ひらがなを書いたり、数字を数えたり、図形を動かしたりした。
「よくやったな。」かずやが最後に確認して花丸をつける。
「まゆみさん、ヨガはいかがですか」アレクサから提案がなされた。「そうね。今日はしようかしら。そんな気分かも」
ファイアーテレビスティックの刺さったプロジェクターを起動すると、リモコンの音声認識ボタンを押しながら、「ヨガ、YouTube」と言葉を発する。ヨガ講師の配信動画が壁一面に映し出された。ヨガ講師を真似して、肩周りをほぐすヨガポーズをとっていく。
娘のひなたがポーズを真似したかと思えば、四つん這いのポーズになったところで今だと言わんばかりに背中によじ登り馬乗りされる。ポーズはうまくとれないけど、これもまた幸せなひとときだ。
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タブレット学習を終えたはやてはかずやとサッカーの特訓をはじめた。やわらかいサッカーボールで、リフティング10回達成までもう少しだ。そのあとは、梯子状の紐を絨毯の上に置き、ステップの練習。バランスボールに片足で立って1分維持。負けず嫌いなはやては、できないことに悔しそうに、できたときは嬉しそうに、小さな体で感情を表現していた。習慣の効果は絶大だ。すこしずつ、確実に上達している。
そうこうしているうちに、アレクサが「はやてくん、ひなたちゃん、寝る時間だよ」と知らせてくれた。
子供達は、歯磨きの歌をアレクサにリクエストしながら歯磨きをして、かずやと協力して仕上げをし、トイレも済ませた。21時30分には、アレクサの制御により部屋の照明が全部自動で消灯した。寝る合図だ。
布団へ連れて行き、寝かしつけに入る。ママはあなたたちが大好きよ。宇宙一の宝物なのよ。そう囁くと、子供たちは、満足そうな顔で眠りについた。
疲れている日はこのまま寝落ちしてしまうけど、今日は1人時間を楽しみたいと思った。
一人リビングに戻り、小声で「アレクサ、リラックス」と呼びかけると、間接照明が灯り、小さな音量でヒーリングミュージックが流れだした。
ノンカフェインの紅茶を入れ、キンドル本を読み、いや、ネックスピーカーで聞き始める。
かずやは今日は疲れて寝落ちしてしまったようだ。静かに音楽が流れる中での、寝る前のこの1人時間がまた大事なのだ。
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「アレクサ、おやすみなさい。」アレクサのすぐそばで囁くと、再び全ての照明が落ち、エアコンも、その空気を効率的に循環させていたサーキュレーターも止まった。
https://youtu.be/2VXg_nah3LA
今日も家族みな健康に、元気に過ごせて幸せだ。
寝息を立てる家族の寝顔を見ながら、何気ない日常に潜む幸せを噛み締めて静かに目を閉じた。
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(参照記事)